出水市のツル観察センターで鶴の大群が冬を越す様子を見てみよう!

鹿児島

日本でツル(鶴)は長生きのシンボルで、縁起のよい鳥として知られています。

暖かい季節はロシアや中国で生息しているナベヅルやマナヅルは、寒い季節になると日本にやってきます。そして冬の間、鹿児島県や山口県などの日本の比較的暖かい場所で過ごします。

特に鹿児島県の出水市(いずみし)には、冬の間に毎年一万羽以上のツルが飛んできます。この1万羽という数は日本一の飛来数になリます。

 

 

この記事では、鹿児島県出水市にあるツルの観察センターで、冬の間生活している鶴の大群を観察したときの様子を紹介しています。

 

鶴の日本の渡来地である出水市

ツルの保護区がある鹿児島県の出水市

鶴は普段、水のある湿地や湖で生活しています。

昔は日本のあちこちで、鶴(ツル)を見ることができました。けれども現在では、限られた場所でしか冬を過ごす鶴を見ることができません。

鹿児島県の北西部にある出水市には、鶴が安心して生活できるようにツルの保護区が指定されています。

 

1万羽以上の鶴が日本で冬に毎年訪れる場所

毎年10月中旬から3月までの間、たくさんの鶴が出水市に冬を越すためにやってきます。ちなみに平成28年度に出水市に飛んできた鶴の数は、全部で11872羽でした。

一万羽を超える数の鶴が見られるって、すごくないですか?

出水市には「出水市ツル観察センター」が建てられていて、こちらのセンターの展望室からは、目の前のねぐらや餌場で生活するたくさんの鶴の様子を観察することができます。

 

出水市ツル観察センター

2階の展望室からツルの大群を観察

出水市ツル観察センターは2階建の建物で、2階が展望台と鶴の資料館となっています。展望室からは、ツルの生活保護区を見渡すことができます。

ツル観察センターの入館料は大人が220円です。

 

 

ちなみに、こちらの写真にうつっている鳥は、すべて鶴です。すごい数ですよね。

撮影にはスマホカメラを使ったので、望遠の写真をとることができませでしたが、実際は大きなサイズのツルが群れで生活している様子を近くで見ることができます。

 

こんなにたくさんの鶴を、一度に見たのは初めてです!

 

ツルの資料館

 

また出水市ツル観察センターには、日本で見られる鶴の種類や、鶴がロシアや中国から越冬してくる様子などを紹介する資料が展示されています。

 

出水市に飛んでくる鶴の種類と食べ物

出水市には、どんなタイプのツルが飛んでくるのでしょうか?

出水市に毎年渡来してくる鶴の種類は、

  • マナヅル
  • ナベヅル
  • アネハヅル
  • クロヅル

などです。

鶴は田んぼの二番穂や、麦の実、イナゴやタニシ、ミミズなどを食べます。

出水市では、冬の間田んぼを貸し切り、ツルが餌を確保できるような人工的な環境を整えています。

 

鶴の日本の渡来地「出水市ツル観察センター」まとめ

ツルの生態について学べる施設

鶴は木にとまることができない鳥で、生活をするには、ある程度動きまわれる広さが必要です。そのため、日本では冬の間ねぐらや餌場になる場所が限られてしまっています。

出水市では保護区を設けることで、ツルが生活できる場所を守っているんですね。

そして鶴は、寒い場所にいる鳥だとばかり思っていたので、北海道や東北地方ではなく、鹿児島県の出水市で、これだけの数の鶴を見られたのは少し驚きでした。

出水市ツル観察センターは、越冬する鶴の生態について学べる良い施設だと思います。冬の期間中、近くにこられた際は、ぜひ立ち寄ってみられてはいかがでしょうか?

 

出水市ツル観察センターのアクセス・駐車場

 
アクセス JR出水駅から車で20分。
住所
URL 公式サイト
営業時間 9:00〜17:00(開所期間 11月1日~3月第2日曜日)
駐車場 有り(無料)

 

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