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仙巌園の菊まつり|鹿児島の島津家別邸がある世界遺産で西郷どんの菊人形を見る

島津斉彬と西郷隆盛の菊人形鹿児島

鹿児島市の中心から車で5分ほどの場所に、仙巌園(せんがんえん)という大きな日本庭園があります。

仙巌園は、江戸時代に薩摩の大名家である島津家の当主の別邸として造られた御殿とその庭園です。

仙巌園は、江戸時代につくられた形をそのまま残す、見事な日本庭園で、九州らしい南国の植物やフルーツの木なども見ることができます。

 

 

この記事では、鹿児島の仙巌園の見どころや尚古集成館、菊まつりについて紹介しています。

 

仙巌園(せんがんえん)とは?

桜島に近い鹿児島の大名庭園

鹿児島県の仙巌園(せんがんえん)は、江戸時代の1658年に島津光久の別邸に造られた大名庭園になります。

仙巌園には、樹齢300年の松や竹林が植えられていて、庭園の中央には大きな御殿があります。

また幕末に薩摩藩主の島津斉彬の歴史的資産があることから、世界遺産にも登録されています。

 

仙巌園の見どころ

桜島の眺め

仙巌園から眺める桜島の景色

 

仙巌園の特徴のひとつは、庭園から見える桜島です。桜島は、仙巌園から5キロメートルも離れていない、すぐ目と鼻の先にあります。

仙巌園からは、錦江湾(きんこうわん)と呼ばれている鹿児島湾を挟んで噴煙をあげている桜島を、綺麗に見ることができます。

 

鶴嶺神社

鶴嶺(つるがね)神社は、仙巌園の入口の横にある神社です。こちらの神社には歴代の島津家の当主と家族を祀ってあります。

 

 

島津家の御殿

島津家の御殿

 

仙巌園の中央にある御殿は、島津家の歴代当主が生活していた場所で、当時の部屋や中庭を見ることができます。御殿の建物内部に施されている釘隠しなどの細工が見どころです。

現在は御殿の中を有料で見学することができます。

 

仙巌園の売店やレストラン

仙巌園の売店には薩摩の名産で、海外にも輸出されている薩摩切子や薩摩焼き、また鹿児島の特産品である、屋久杉で出来たキーホルダーや、スマホケースなどが販売されています。

奄美大島の名産工芸品の大島紬のグッズも並べられてありました。

 

反射炉跡

反射炉跡は、島津斉彬が集成館事業のひとつとして、鉄製砲の製造をしようと反射炉を建設した施設です。

 

仙巌園の菊まつり

島津斉彬と西郷隆盛の菊人形

島津斉彬と西郷隆盛の菊人形

 

私達が訪問した時は、ちょうど11月の菊まつりの開催期間中だったので、入場すると右手にずらりと菊の盆栽が並んでいました。

菊の盆栽が並んでいる光景は、全国各地の菊まつりでよく見ることができますが、仙巌園の菊まつりでは、菊人形や菊でデコレーションされた塔やお屋敷も見ることができます。

南国の花や果物の木を背景に菊で飾られた屋敷内の中央には、島津斉彬と西郷隆盛の菊人形が飾られていました。

秋の季節に色鮮やかで綺麗な菊の花を見るのもいいですね。

 

尚古集成館本館

世界遺産に登録されている旧集成館機械工場

旧集成館機械工場

 

仙巌園のチケットを買うと、あわせて尚古集成館の見学をすることができます。

尚古集成館は島津斉彬が建てた工場群の一部として残っている旧集成館のひとつで、昔の洋式機械工場跡に建てられました。

2015年に尚古集成館は、仙巌園の反射炉跡とともに「明治日本の産業革命遺産・製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成遺産としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。

 

島津家の歴史がよくわかる展示内容

尚古集成館の建物の中は撮影禁止ですが、鎖国の時代に苦労して作り出した西洋式の船の模型が飾られていたり、鹿児島から江戸へ参勤交代の話や島津家が徳川家と縁組みなどで深く関わっていたということがよくわかる展示内容となっています。

 

薩摩切子や薩摩焼きなどの工芸品の展示も

島津斉彬は工業・軍事だけでなく、工芸品や産業の向上もめざしていました。尚古集成館の隣には、薩摩切子工場や、薩摩切子のギャラリーショップがあります。また尚古集成館内にも薩摩焼や薩摩切子などの工芸品も展示されていました。

 

仙巌園の見どころと菊まつりまとめ

鹿児島で南国風の大名庭園を散策する

仙巌園は桜島を眺めながら散策ができて、日本庭園でありながら、南国風の雰囲気がする明るい大名庭園です。

世界遺産に登録されているだけあって、一周すると島津家が明治維新の時代に九州でどのようなことを考えていたのか、歴史を感じることができる素晴らしい庭園です。

 

仙巌園内のガイドツアー

仙巌園と尚古集成館では、ガイドツアーも開催されていますので、お時間あるようでしたら参加してみてください。

定時ガイドツアーの時間は、こちらの公式サイトから情報を入手することができます。

 

仙巌園内ガイドツアー

 

 

仙巌園のアクセス・駐車場・開館時間・入場料

 
アクセスJR鹿児島駅から車で5分(徒歩30分)で、九州自動車道の鹿児島北インターから車で16分になります。
住所
駐車場有料の駐車場あり
URL公式サイト
入場料仙巌園・尚古集成館・御殿共通券 1300円(中学生以下650円)
開館時間8:30-17:30 (年中無休)

 

仙巌園周辺のホテル・旅館

 

 

鹿児島県のその他の観光スポット

仙巌園の近くには桜島があります。また南に下ると、砂風呂や開聞岳で有名な指宿市があります。

 

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フリーランスガイドをしています。日本国内の旅行スポットについて、自分で書き留めたメモを、記事にして紹介しています。

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