日本ではじめて世界遺産に登録された、姫路城(ひめじじょう)。
この記事では、美しい姫路城の見どころを紹介しています。
白鷺城(しらさぎじょう)とも呼ばれる、姫路城は、2015年の平成の大修理で漆喰の壁を塗り直し、ますます白さが際立つ美しい外観になりました。
姫路城について
姫路城の歴史
日本にはその昔、数万の数のお城がありました。そのうち現在まで残っているお城は200程度です。

特に江戸時代より前に建てられたお城は、大変貴重なものです。
姫路城に砦が築かれたのは、1346年の室町時代のことです。そして戦国時代の1580年に、豊臣秀吉によって天守が造られました。秀吉の側近で姫路生まれの黒田官兵衛も、姫路城の建築に協力しています。
秀吉の死後、徳川家康が池田輝政に姫路城を与えました。そして輝政が9年の歳月をかけて、今の姫路城に改修しています。
姫路城は1993年、奈良の法隆寺とともに、世界遺産に登録されています。
姫路城の見どころ
白い城壁の美しい城
姫路城といえば、その白い外観ですよね。中央にそびえる大天守のまわりを3つの小天守が囲んでいます。
これら複数の天守のいくつにも重ねられた屋根や白い壁が、白鷺が舞いあがろうとする姿に似ていることから、姫路城は「白鷺城」と呼ばれています。
防衛のためのお城
姫路城はただ美しいだけでなく、防衛のためのお城でもあります。
江戸時代の城の役割は、主に藩政を行う場所でした。けれども姫路城は、それよりも前の戦国時代に建てられた城です。そのため、防衛のための仕掛けがたくさん施された城のつくりになっています。
地下1階から地上6階まである姫路城は、軍事の拠点として建てられ、いたるところに敵の攻撃をふぜぐ工夫がされています。
本丸にたどり着くまでのさまざまな仕掛け
姫路城の本丸を攻めようとするには、いくつもの大小さまざまな門を通らなければなりません。道はくねくねと曲がっていて、途中には
- 大石落とし
- 狭間(矢や、鉄砲を放つための窓)
などの、鉄砲や矢を出すための隙間や、石を落とす穴がたくさん配置されています。

上の写真で、壁に三角や四角の穴があいているのが見えますか?これらが狭間(さま)になります。
狭間は矢や鉄砲を打つための穴で、姫路城には1000箇所近くの穴があいているそうです。
また途中の細い通路には、頭をぶつけそうになりそうな、暗くて低い鉄板をはっている門や、反り返る道など、あらゆる場所に仕掛けがあります。
そのせいで、なかなか本天守までたどり着くことができません。
姫路城は人気の観光地のため、週末や連休中などは、入場制限がかかるほどの混雑具合になります。
そうするとなかなか前に進むのも大変になりますが、その分、ゆっくりとお城の仕掛けをチェックしながら本丸まで進んでいくことができます。
姫路城の天守閣からの眺め
天守閣(大天守)は地下1階、地上6階の7階建になっています。ところどころ狭くなっている大天守の階段を登り、ようやくたどりついた姫路城の天守閣の最上階からの眺めは、素晴らしいのひとことです。
解放された大きな窓はありませんが、壁の隙間から姫路城の二の丸、三の丸をはじめ、姫路の城下町を一望することができます。
天守閣の建物自体にも、武者隠しと呼ばれる兵を配置する場所や、武器庫、狭間が設けられています。
姫路城の屋根瓦
姫路城は特徴のある屋根瓦が使用されています。平瓦と丸瓦が交互に使われていて、継ぎ目に漆喰が塗られています。
姫路城の見どころまとめ
見どころ満載の白鷺城
いかがでしたか?美しいだけでなく、防衛のための実用的な設備を備えている姫路城。お城の入口から本丸までは、1時間程度歩くことになりますが、ぜひ大天守にも登って、姫路城からの眺めを堪能してみてください。
姫路城のアクセス・駐車場・営業時間
姫路城は、兵庫県の姫路市にあります。
アクセス | 大阪からは姫路駅まで電車で1時間。姫路駅を出て正面のお城を目指して真っ直ぐ進むと、15分ほどで入口の櫻門橋へ到着します。 |
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住所 | |
営業時間 | 9:00~17:00(夏季は18時まで) |
駐車場 | 公営駐車場有り(有料)駐車料金は3時間以内だと600円、それ以降24時間までは900円になります。 |
姫路城周辺のホテル・旅館
姫路城周辺の観光スポット
姫路城は大阪からも車で1時間半、岡山県や四国の観光スポットにも日帰りで出かけられる距離にあります。




