栗林公園の見どころ｜黒松が見事なミシュラン3つ星の大名庭園

香川県に栗林公園（りつりんこうえん）という、千本以上の手入れされた黒松を観賞できる、素晴らしい日本庭園があります。

栗林公園は、江戸時代にお殿様の下屋敷があった場所につくられた広い回遊式の大名公園になります。

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この記事では、香川県の栗林公園の見どころについて紹介しています。

香川県の栗林公園について

栗林公園は香川県の高松市にある県立公園で、国の特別名勝に指定されています。江戸時代のはじめから庭づくりが開始され、1745年まで百年以上の年月をかけて完成しました。

栗林公園の庭には千四百本以上の松がありますが、そのうち約千本の松が盆栽のように綺麗に手入れされています。

借景のように見える後方の紫雲山も庭園の一部で、日本最大級の大きさの公園となっています。

また栗林公園は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星をとっています。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの三つ星は、わざわざ訪れる価値がある場所という意味だそうです。

まず栗林公園の入口にあたる東門を入って少し歩くと、最初にパッと目を引くのが、紫雲山を背景にした大きな松が植えられている一角です。

この松の中でひときわ　目を引くりっぱなクロマツを、鶴亀松と言います。百の石で亀、松で鶴を表現した鶴亀松の樹齢は三百年ほどになります。

鶴亀松は栗林公園のシンボルと呼べる見事な松です。

鶴亀松から梅林橋経由で掬月亭（きくげつてい）と呼ばれる茶室の方へ向かって歩いていくと、所々に四角く切りそろえられた松が立ち並ぶ風景が目に入ってきます。

これらの四角い形の松は箱庭と呼ばれていて、栗林公園でしか見られない独特の形の松です。箱松を後ろから、正面から、また横から見ると違った形で見えるので、おすすめです。

栗林公園の松の剪定や手入れはそれぞれどの庭師の方が担当するのか、きちんと割り振りが決まっているのだそうです。

栗林公園にはいくつかのお茶室がありますが、一番大きなお茶室が掬月亭になります。

掬月亭では、庭園を眺めながら抹茶とお菓子のセット（700円）をいただくことができます（煎茶のセットもあり）。休憩した後にぜひおすすめしたいのは、掬月亭のそれぞれのお部屋からの眺めです。

お茶をいただくお部屋からは紫雲山や中庭が、さらに奥にある掬月というお部屋からは南湖を眺めることができます。南湖の眺めは船遊びをしているような感覚になれるよう、床下を低くしてあります。

ずっとここに座って外の景色を眺めていたいと思わせるつくりになっています。

栗林公園には園内を高所から見渡せるようにつくられた築山がいくつかあり、代表的なものが飛来峰になります。

飛来峰は富士山に似せてつくられていて、この場所から眺める景色は息をのむほどに美しい、園内一のビューポイントになっています。

松の間から覗く南湖にかかる偃月橋（えんげつきょう）と三つの島、その背景に紫雲山が見えます。園内の池には和舟と呼ばれる船頭さんが漕ぐ船が乗客を乗せて遊覧しています。

栗林公園内は、おおよそ2時間ほどかけて散策できる広さになっています。

入口の東門の券売所付近には、無料のボランティアガイドさんが立っていらっしゃることがありますので、もし公園について詳しく知りたい場合は、ガイドさんにご案内して頂くのも良いかと思います。

栗林公園の入口を出てすぐの場所に、栗林庵という香川県の物産館があります。

こちらでは香川の伝統工芸品や、名産品などが幅広く売られていてオシャレなセレクトショップのようなお店になっています。

さぬきうどんからはじまり、お菓子に雑貨、奉公さんの張り子人形などが売られていました。

オリーブやいちじくが特産品とのことで、オリーブサイダーといちじくドリンクを買ってみました。それぞれオリーブオイルやいちじくの味がしっかり感じられるドリンクでした。

栗林公園は、ミシュランの星のとおり、確かに一度は見ておきたい素晴らしい庭園です。

どの黒松も綺麗に手入れがされていて、日本庭園ってこんなところというお手本のような場所でした。

栗林公園には適度な傾斜があり、目の保養をしながらウォーキングをするのにも最適です。

また庭園内にはお食事ができる茶店やレストランも点在していて、途中休憩できるスポットも多くあります。


アクセス	栗林公園へはJR高松駅から車で7分。高松中央インターチェンジから車で15分の距離にあります。
住所
営業時間	その月によって異なる（詳しくはこちらのリンクをご参照ください）
入場料	大人410円（小人170円）
URL	公式サイト
駐車場	公園の前に有料の県営駐車場があります（普通車25分100円）