長野県の代表的な観光スポットのひとつに、善光寺(ぜんこうじ)があります。善光寺は今から1400年前の飛鳥時代に建てられた、歴史のあるお寺です。
この記事では、善光寺の見どころについて紹介しています。
善光寺について
日本最古の仏像をまつる無宗派のお寺
日本の仏教は様々な宗派がありますが、長野県にある善光寺は無宗派のお寺です。
善光寺が建てられた頃の日本は、仏教のさまざまな宗派が生まれる前だったため、善光寺はどこの宗派にも属さず、老若男女誰をも問わず受け入れる、庶民のお寺と呼ばれています。
善光寺の御本尊は、日本最古の仏像と伝えられています。552年に仏教が日本に伝来されたときに、百済から日本へと渡った仏像だそうです。
この御本尊は秘仏のため見ることができませんが、7年に一度、身代わりの御本尊にお参りできる「ご開帳」と呼ばれる行事が行われています。
善光寺では朝の4時から本堂が開いている
善光寺の本堂への参拝は無料です。朝は4時半から夕方16時半まで、本堂が開いています。本堂の地下のお戒壇巡りや、内陣への参拝は共通券が大人500円かかります。
善光寺の見どころ
山門
最初に仁王門を通り抜けて参道を歩いて行くと、目の前に見えてくる巨大な門を山門といいます。
高さが20メートルもある善光寺の山門は、江戸時代に建てられました。山門は重要文化財に指定されています。
経堂(きょうどう)
経堂の輪蔵(りんぞう)には、経典が納められています。輪蔵とは、お経がおさめられた回転式の書棚のことです。
この輪蔵を回すことで、お経をすべて読んだと同じ効果があるとされています。
善光寺本堂
善光寺の本堂も、門と同じようにとても大きな建物です。何度か建て直しが繰り返され、現在の本堂は300年前に建てられたものです。
善光寺の本堂の屋根の面積は、日本一の大きさと言われています。建物自体も高さが26メートルで、間口約24メートル、奥行き54メートルと東日本最大級です。この本堂は、国宝に指定されています。
びんずる尊者
善光寺の本堂には建物に入ってすぐの場所に、びんずる尊者(びんずるさん)がまつられています。びんずる尊者はお釈迦様の弟子の一人で、健康の仏様として信仰されています。
自分の体の悪い部分と同じ箇所に触ると、病気や痛さが治ると言われています。びんずるさんは長い間撫でられて、ピカピカになっています。
戒壇(かいだん)巡り
善光寺の本堂の地下では、戒壇(かいだん)巡りという体験ができます。
真っ暗な回廊を進んで行き、御本尊様の真下にある錠前に触れることができると、この世の平安と来世の安楽が約束されるとのことです。
善光寺の仲見世通り
善光寺には、石畳でできた甘味処や土産物屋が並ぶ仲見世通りがあります。お参りが終わったら、帰りにこの仲見世通りをぶらぶらするのも楽しみの一つです。
仲見世通りには、長野県の名物であるおやきやお蕎麦、七味で有名な八幡屋礒五郎が買えるショップがあります。八幡屋礒五郎のお店では、自分の好きな材料を組み合わせて、オリジナルの七味をつくることができます。
七味のプチ缶がついたストラップを持ち運びすると、いつでもどこでも七味がかけられますね。
善光寺の見どころまとめ
長野で4人に1人が初詣に訪れる善光寺
昔から長野で参拝と言えば善光寺と、すぐに思い浮かぶほど、善光寺は人気のお寺です。
毎年初詣には、50万人の参拝者が善光寺を訪れています。50万人は、長野県の人口の四人に一人にあたる数になります。
長野県に旅行にこられた際は、善光寺の参拝して、仲見世通りのお店で、長野の名物の食べ歩きをしてみられるのはいかがでしょうか?
善光寺のアクセス・駐車場・拝観時間
アクセス | 善光寺へはJR長野駅の善光寺口の出口から1.8キロメートルの距離にあります。歩くとおおよそ20分、バスでは10分ほどで到着します。 |
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住所 | |
拝観時間 | 4:30〜16:30 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
JR長野駅から善光寺までは、徒歩で20分かかります。時間に余裕があれば片道だけ歩いて、帰りはびんずる号という周回バスで長野駅まで移動しても良いかもしれません。びんずる号のバス料金は150円になります。
善光寺周辺のホテル・旅館
善光寺周辺のその他の観光スポット
長野駅から電車で35分ほどの場所に、栗と葛飾北斎で有名な小布施という小さな町があります。
こちらも人気の観光スポットです。小布施町についての記事はこちらからどうぞ。