青森県の下北半島には、恐山(おそれざん)という、高野山や比叡山と共に、日本三大霊場のひとつとして数えられる、有名な霊場があります。
恐山は、全体が灰色の世界観で統一された、荒涼とした独特の雰囲気があります。
この記事では、青森県の恐山に参拝して、境内の散策や温泉に入ってきたときの様子と観光の所要時間について紹介しています。
下北半島の霊場恐山とは?
日本三大霊場のひとつ恐山
恐山(おそれざん)は、平安時代の862年に天台宗の慈覚大師によって開基された霊場になります。
霊場とは、古くから信仰の対象として神聖化されている場所や、神社や仏閣などのことを指します。
恐山の本尊は、延命地蔵尊(えんめいじぞうそん)になります。
温泉もある恐山の見どころ
三途の橋
恐山の入口手前の道には、三途の橋がかけられています。三途の橋には、2体の鬼の石像がまつられています。
車だと気付かずに、そのまま通り過ぎてしまうかもしれません。左手の赤い橋を目印にして下さい。
恐山の入山受付所横にある売店
恐山の駐車場に車を停めて、恐山に入山します。
入口の横には売店があり、ヨモギの霊場アイスクリームが売られていました。観光者用の売店ですが、恐山の世界観をあまり崩していない、落ち着いた色合いのものが売られています。
恐山温泉
恐山の中に入り、山門をくぐって地蔵堂までの参道を歩いていると、右側に宿坊の建物が見えてきます。
恐山の境内にあるこの宿坊では、2食付きで宿泊客を受け入れています。
また宿坊の脇には写真のような小さな小屋がいくつか建てられていました。これらは恐山温泉と呼ばれる立ち寄り湯になります。恐山温泉には男女別に4つの立ち寄り湯があり、入山した人は誰でも入浴できます。こじんまりとした木の湯船ですが、綺麗にされています。
少し緑色に濁った恐山温泉のお湯は、硫黄泉のため、10分以上の入浴は避けた方が良いそうです。
地獄めぐり
地蔵堂に参拝をすませたあとは、本尊にお参りをします。それから無限地獄、血の池地獄、賽の河原の地獄めぐりをします。
途中石が積まれた場所にお線香ではなく、小さい風車がお供えされています。この風車は入口の総門横の売店で買うことができます。
極楽浜
こちらが恐山の極楽浜になります。緑色の宇曽利山湖を海に見立てて、極楽浄土にきたかのような静かな浜になります。
恐山の観光の所要時間
恐山の観光の所要時間は次のとおりです。
- 総門・山門をくぐり地蔵堂を参拝 30分
- 立ち寄り湯の恐山温泉に入浴 30分
- 地獄めぐり・宇曽利湖 1時間
- 食事・お土産 30分から1時間
恐山の観光の所要時間と見どころまとめ
独特の世界観が感じられる恐山
下北半島の恐山は、独特の世界観が感じられる、今まで見たことのない場所でした。怖い場所なのかと思っていたら、地元の方や観光客も多く、それほど怖い印象はうけませんでした。
風情のある恐山温泉にもう一度入るため、また出かけてみたいと思いました。
恐山は、5月から10月までの間開山していて参拝することができます。
恐山の営業案内とアクセス・駐車場
アクセス | 青森駅から車で2時間半、大間崎から1時間10分かかります。 |
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住所 | |
営業時間 | 朝の6時から夕方の18時まで(開山期間:5月1日から10月31日) |
URL | 公式サイト |
入山料 | 500円 |
駐車場 | 有り(無料) |
恐山周辺のホテル・旅館
青森県のその他の観光スポット
車で1時間10分ほど北西に進むと、本州の最北端の大間崎があります。下北半島にある絶景の仏ヶ浦にもぜひ立ち寄ってみてください。