山が多く緑の森に恵まれている日本は、国土の7割近くが森林になります。
世界全体の森林面積は3割程度なので、日本の森林率7割というのが他の国と比べるととても高い割合であることがわかります。

また世界規模では毎年森林は減っているのですが、日本では昔から森林が減らないように努力しています。
この記事では、日本の森林率(森林面積)とその森林を維持しているしくみについて紹介しています。
森林率とは?
日本国土に占める森林面積の割合
ある地域の面積を占める森林の割合を、「森林率」といいます。
現在日本の森林面積は、2510万ヘクタールあります。日本の国土面積は3779万ヘクタールなので、およそ67%が日本の森林率ということになります。
ところで日本の森林面積は、過去150年の間あまり変わっていないことはご存知ですか?
日本の森林面積の今と昔
150年前から実はそれほど変わっていない日本の森林面積

白神山地の遊歩道から見たブナの木
日本の森林面積は、昔と比べるとどれぐらい変化しているのでしょうか?
土地総合研究所のリサーチによると、江戸時代から明治時代にかけて森林の乱伐が進み、1850年には2550万ヘクタールあった日本の森林面積が、1900年には2435万ヘクタールまで落ち込んでしまったようです。その後は徐々に持ち直し、現在は2500万ヘクタール台を維持し続けています。
ただ日本の森林面積が落ち込んだとは言っても、2550万ヘクタールから2435万ヘクタール、この数字だけ見るとそれほど森林面積は変わっていませんよね。
現在の森林面積は、150年前の森林面積とほぼ同等です。
森林を減らさない制度
伐ったぶんだけ植える
日本の森林面積が減少していないのは、「伐採した木の分だけ苗木を植える」という制度があるからです。
日本においては、法律や森林を守る制度によって、「森林の木を伐ったら苗木を植えて、育て、再び森林にする」ことになっています。
このことにより日本の森林面積は、30年前から比べても減少することなく、ほとんどおなじ数値です。

森林の維持を自然の流れに任せっぱなしにしているのではなく、人の手をかけて守っているんですね。
世界全体の森林面積は減っている
毎年減少がつづく世界の森林面積
世界全体の森林面積は3割程度ですが、この森林面積はさらに現象傾向にあります。
世界全体の森林面積は、40億ヘクタールありますが、毎年520万ヘクタールずつ(日本の森林面積の5分の1に相当)減少しています。

520万ヘクタールというのは、日本の森林面積の5分の1に当たります。これは日本の東北地方と関東地方の森林面積をあわせても足りないぐらいの規模になります。
これだけの森林面積が、一年のうちに世界中から、無くなっているんですね。
そう考えると今身近にある森が、とても貴重に感じられてきます。
森林について学べる観光スポット
全国の自然に触れられる観光地
自然に触れながら、森林について学べる観光スポットはこちらになります。
滋賀県にある琵琶湖博物館では、植林と森林管理の大切さについて、また青森県の白神山地ビジターセンターや、山梨県の富士山の麓の西湖ネイチャーセンターでは、木々の成長について学ぶことができます。
日本や世界の森林に関するリンク
日本や海外の森林面積・森林率について詳しく知りたい方は、こちらのリンクもどうぞ。