どこか涼しい場所で、ウォーキングがしてみたいあなたにとって、ぴったりな場所があります。
天然の湖としては、日本一標高の高い場所にある「白駒の池(しらこまいけ)」です。
標高2115メートルの地点にある長野県の白駒の池の周りには、苔の森が広がり、遊歩道が整備されています。新緑から紅葉の季節まで、新鮮な空気を吸いながら、湖周辺の散策を楽しむことができます。
この記事では、長野県の人気観光スポットである、白駒の池の見どころやアクセス方法について紹介しています。
白駒の池は北八ヶ岳の人気観光スポット
毎年多くの観光客が訪れる湖
白駒の池は、長野県の南佐久郡小梅町にある天然の堰止湖(名称は池ですが、実際は最大水深が8.6メートルある湖)です。夏や秋の観光シーズンには、白駒の池にはたくさんの旅行者が訪れます。
湖の周りの遊歩道を歩きながら、樹齢が数百年をこえる木々や高山植物、苔の森などの自然を間近で楽しむことできます。
白駒の池のアクセス・駐車場
白駒池へのアクセス方法
白駒池は八ヶ岳の北側(長野県側)のメルヘン街道沿いにあります。メルヘン街道入口にあたる八千穂高原ICまで、高速道路(中部横断自動車道)が開通したため、軽井沢や上田方面からもアクセスしやすくなりました。
八千穂高原ICをおりて、メルヘン街道のドライブルートを諏訪方面へ車を走らせると、30分ほどで白駒の池に到着です。
住所 | |
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URL | 公式サイト |
駐車場 | 有り(有料) |
白駒の池の駐車場料金
白駒の池には、普通車が160台ほど停められる有料の駐車場があります。1日600円の駐車料金がかかります。白駒池駐車場は、4月下旬から11月上旬まで営業しています。
駐車場から茅野方面に進むと、麦草峠無料駐車場もありますが、この駐車場は八ヶ岳へ登山に行かれる方達が利用していることが多く、すぐに満車となってしまう可能性があります。
白駒の池の散策をスタート
駐車場から白駒の池まで
まずは白駒の池の駐車場から、道をはさんで目の前にある、「白駒の池」と書かれた入口から中へ進んでいきます。
遊歩道が整備されている湖
さて、駐車場から15分ほど歩くと、白駒の池に到着します。
遊歩道はこの写真のような、木でできた道で、デコボコの地面を歩かなくてもすみます。ただ革靴やヒールだと滑りやすいので、歩きやすい運動靴か登山靴を履いていかれることをおすすめします。
湖の周りを一周すると、距離は1.35キロメートル。ウォーキングの所要時間は、40分ほどみておけば良いかと思います。
湖の周辺に広がる苔の森
貴重なコケの森の周辺をウォーキング
白駒池の遊歩道を歩いていると、辺り一面がコケだらけの場面に遭遇します。
白駒池周辺には10箇所の苔の森があり、苔の種類ごとに違う名前がつけられています。白駒池のある北八ヶ岳周辺には、セイタカスギゴケや、イワダレゴケ、タチハイゴケなど、全部で485種類もの苔が生息していて、「日本の貴重なコケの森」にも選ばれています。
この写真の場所には「もののけの森」という名前がつけられていました。もののけの森に生えている代表的な苔は、ムツデチョウチンゴケと呼ばれる、大型のコケで、葉っぱに横ジワがあるのが特徴だそうです。
白駒池の山荘と高見の森コース
白駒荘で休憩
散策コースの途中には、白駒荘という名前の山荘があります。こちらの山荘ではカレーやうどんなどの軽食や、コーヒーとほおずきケーキなどのスイーツセットを提供しています。
高見の森コース
白駒荘をとおりすぎてから、しばらく歩くと「高見の森コース」と書かれた看板が見えてきて、ここから右に分岐する登山道があります。
高見の森コースは、白駒の池が一望できる高見石の展望台につづく山道です。この登山道はゴツゴツした岩場が多く、そのため登る場合は、登山靴や滑りにくい靴を履いて行かれた方が良いかと思います。
この写真のように、山道にはところどころに大小様々な岩があって、滑りやすかったです。私も途中まで登ってみましたが、道が石だらけで歩きづらく、危険だったため、途中で引き返しました。次回はトレッキングシューズを履いてから、再度この山道にチャレンジしてみたいと思いました。
※高見石の展望台に行くには、もう一つ手前にここよりも少しなだらかなルートがあります。
白駒池まとめ
空気の澄んだ山の湖の散策でリフレッシュ
静かな山の森の中にある白駒池。普段見ることのできない北八ヶ岳の植物を観察しながら、湖のまわりを一周しました。苔の清浄作用のせいか、空気がひんやりと澄んでいるように感じて、リフレッシュできました。
初夏から秋の季節にかけて、新鮮な空気を吸いに白駒池の周りを散策されてみられるのはいかがでしょうか?
周辺の観光スポット
白駒池の近くには、日本一の白樺の群生地の八千穂高原や、レタスなど高原野菜で有名な川上村があります。