日本には、数多くの鍾乳洞(しょうにゅうどう)があります。
そのうちのひとつ、岩手県の三陸海岸にある龍泉洞(りゅうせんどう)は、全長が4キロメートルを超える長さの鍾乳洞です。また龍泉洞には、水深が100メートルより深い地底湖があります。
龍泉洞の洞窟の一部は、観光コースとなっていて、入洞することができます。中は照明や歩道が整備されていて、観光しやすい洞窟となっています。
この記事では、岩手県の龍泉洞を観光してきたときの様子を紹介しています。
岩手県の龍泉洞について
龍泉洞は、日本三大鍾乳洞のひとつ
日本の代表的な鍾乳洞、
- 青森県の龍泉洞(りゅうせんどう)
- 高知県の龍河洞(りゅうがどう)
- 山口県の秋芳洞(あきよしどう)
で、この3つは日本三大鍾乳洞といわれています。
岩手県の龍泉洞は、日本三大鍾乳洞のひとつで、総延長がわかっているだけで4キロメートル、実際は5キロメートル以上とも言われている巨大な洞窟です。
龍泉洞は、洞窟の中に住むコウモリと共に、国の天然記念物として登録されています。
龍泉洞の洞窟探検と見どころ
ひんやりと冷たい龍泉洞の洞窟内
龍泉洞の入口には、写真のようにデジタルの温湿度計が飾られていて、洞窟の中の温度がわかるようになっています。
ちなみに龍泉洞に出かけたときは、外が23度の夏の暑い日でしたが、洞窟の中は10.5度と冷蔵庫のようにひんやりしていました。
龍泉洞の中は、滑りにくい靴と、少し濡れても良いジャケットを持っていかれた方がよいかと思います。
LED照明でライトアップされる洞窟内
龍泉洞を歩いていると、湧き水の流れる音が聞こえます。龍泉洞の透明な清水は、世界でも有数の透明度であることで知られています。
また洞窟内は、LED照明でライトアップされていて、幻想的な雰囲気の中、鍾乳洞を隅々まで見ることができます。
守り獅子に地蔵岩など色々な形をした鍾乳洞
天井が高い鍾乳洞の中を歩いていくと、いろんな形をした岩がところどころに現れてきます。
お地蔵さんの格好をした地蔵岩や、守り獅子とよばれるライオンの形をした岩、音無の滝など珍しい形の岩を探してみてください。
深さ100メートルを超える龍泉洞の地底湖
龍泉洞の第一地底湖
守り獅子の岩をすぎたあたりから、龍泉洞の目玉ともいえる、3つの地底湖が見えてきます。
まず初めに、水深が35メートルの第一地底湖があります。湖の中にあかりがついているので、だいたいの深さがわかります。
第二地底湖
第一地底湖をすぎると、その次に、水深が38メートルの第二地底湖があります。昔はこの第二地底湖を、ボートで遊覧することもできたそうです。
第三地底湖
そして一番奥に、水深が98メートルの第三地底湖があります。
洞窟の中で最初にこの深さの地底湖を探検した人は、たいへん勇気がいったことと思います。
ここで行き止まりですが、実はこの奥にももっと深い水深の第四地底湖があるそうです。
三原峠と第一地底湖展望台
第三地底湖を見たあとは、三原峠と呼ばれる洞窟の中にある35メートルの高さの峠に登ります。
かなり急な細い階段を登っていくので、高いところが怖い人は足がすくんでしまうかと思います。ゆっくりと階段の手すりをつたって、登って行きましょう。
三原峠から降りる途中に、第一地底湖を眺められる展望台があります。
岩手県の龍泉洞で洞窟体験のまとめ
迫力ある地底湖が魅力の龍泉洞
龍泉洞の鍾乳洞の中には、100メートルの深さの地底湖から30メートルの高さの峠があったりと、鍾乳洞の大きさに驚くことばかりでした。
龍泉洞は、スリルを味わえる地底探検ができる観光スポットです。
龍泉洞のアクセス・駐車場・営業時間
アクセス | 龍泉洞は盛岡駅からJRバスで2時間10分ほどかかります。 |
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住所 | |
営業時間 | 9:00〜16:00 |
URL | 公式サイト |
駐車場 | 有り(無料) |
龍泉洞周辺のホテル・旅館
岩手県のその他の観光スポット
龍泉洞から北に車で移動した海岸沿いに、浄土ヶ浜という景勝地があります。