歌舞伎(かぶき)は、日本の三大伝統芸能の一つですね。
先日初めて「歌舞伎」の公演を見る機会がありました。ふらっと立ちよった東京の銀座にある歌舞伎座で「一幕見席(ひとまくみせき)」という当日券が買えることがわかったので、購入して入場してみました。

敷居が高いイメージの歌舞伎ですが、予約することなく、お手頃価格の当日券を買って、気軽に公演を見る方法があります。
この記事では、歌舞伎座の「一幕見席」で、初めて歌舞伎を見たときの様子をお伝えしています。
歌舞伎座で一幕見席(当日券)を買う
当日券の列に並ぶ
先日、築地市場から銀座まで歩いていく途中で、歌舞伎座の前を通りかかりました。
入り口に人が並んでいるのが気になって、近くに寄ってみたところ、ちょうど歌舞伎座の入口で「一幕見席」という当日券の販売を開始した様子でした。
こちらが券を購入する人の列です。並んでいる人達の3割ぐらいが海外の観光客でした。
タイミングが良かったのか、思ったよりも人の数は少なく、それほど待たなくてもすみそうだったので、一幕見席を買ってみることにしました。
一幕見席とは?
当日に買える一幕だけ見るチケットのこと
ところで、一幕見席(ひとまくみせき)とは、どのような席のことを言うのでしょうか?
歌舞伎座では、当日一つの幕だけ見る券のことを、「一幕見席」と呼んでいます。
4階で90の椅子席と60の立ち見席が用意されています。
通常は、歌舞伎の公演チケットを買うと、3幕分のストーリーを見ることができます。そのうち一つの幕だけを見ることができる当日券のことを、「一幕見席」と呼ぶんですね。
当日券の演目と料金
さて、正面玄関のチケット売り場に並んだところ、思った通り、5分もかからずに一幕見券が入手できました。
お昼からの上演で、チケットの演目は、伊勢音頭恋寝刀(いせおんどこいのねたば)という、江戸時代に妓楼で実際に起こった事件を元につくられた作品です。
ちなみに、一幕見席の料金は1,500円かかりました。

歌舞伎座の通常の公演チケットは、4千円から2万円代の価格帯ですので、お試し価格としては手頃ですよね。
歌舞伎の公演を見る
4階で一幕見席の入場受付をする
開演まで少し時間があったので、歌舞伎座の地下にあるお土産売り場をぶらぶらして、時間をつぶしました。
集合時間になったので、4階の受付に行くと、チケットを購入した順番に、客席に案内されました。
4階から歌舞伎の舞台を見る
4階の幕見席から見える舞台は、このような感じです。役者さん達が出入りする花道は、一部しか見ることが出来ませんが、舞台は4階席からも、きちんと見ることができます。
なお、公演が始まってからの、写真撮影は禁止です。
初めての歌舞伎を見た感想
浮世絵の世界に入り込んだかのよう
今回初めて歌舞伎の公演を見てみましたが、舞台装飾も歌舞伎役者の所作も優雅で、浮世絵に描かれた人達がまるで実際に動いているかのような気分になりました。
私が座っていたのは4階席でしたので、歌舞伎役者のセリフははっきりとは聴きとれませんでした(おそらくお芝居を見慣れていなくて、言い回しに慣れていないせいもあったかもしれません)が、役者さん達の感情がこめられた声の響きで、内容がそれとなくは理解できました。
イヤホンガイドや字幕ガイドがあったら便利かも
また、「伊勢音頭恋寝刀」という作品がどんなストーリーなのか、まったく予備知識もなしに見てしまったため、途中主人公が刀で人を切っていく場面が出てきて、びっくりさせられてしまいました。
やはりあらすじぐらいは事前に知っておいた方が、もっと楽しめたのではないかと感じました。
幕見席の観客向けにも「イヤホンガイド」が700円、「字幕ガイド」が1000円で貸し出しされていましたので、次回観劇する際は、そちらを利用してみようと思います。
歌舞伎座の一幕見席まとめ
歌舞伎を気軽に見るには良い手段
今回私は特に予備知識もなく、たまたま当日券が買えて、観劇をすることができました。
日本の伝統芸能である歌舞伎を気軽に知ることができるという意味で、一幕見席を利用するのは良い方法だと思いました。
なお歌舞伎座の舞台で使われている仕掛け装置について知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
歌舞伎座へのアクセス
住所 | |
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アクセス | 東京駅から徒歩22分。銀座駅から7分。 |
URL | 公式サイト |
歌舞伎座以外で公演が鑑賞できる場所
歌舞伎の舞台以外でも、さまざまな場所で歌舞伎は上演されています。めずらしい所で言うと、徳島県の大塚国際美術館の中にあるシスティーナ礼拝堂でも、歌舞伎が演じられています。
歌舞伎座周辺のその他の観光スポット
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