先日山梨県の富士五胡のひとつ、西湖(さいこ)でネイチャーガイドの説明を聞きながら、青木ヶ原樹海をめぐるツアーに参加してきました。
この記事では、樹海ガイドツアーで、青木ヶ原樹海の自然や動物たちについて学んできたときの様子を紹介しています。
青木ヶ原樹海について
富士山の青木ヶ原溶岩流の上にできた森
山梨県の青木ヶ原樹海(あおきがはらじゅかい)は、富士山のふもとにある、面積が50キロ平方メートルに渡る、広大な原生林帯です。
平安時代の862年、富士山が大噴火したときに流れ出た溶岩を、青木ヶ原溶岩流といいます。
その溶岩の上に長い年月をかけて土壌が薄く積もり、ツガやヒノキなどの針葉樹が育ちました。この森を、青木ヶ原樹海と呼びます。
青木ヶ原樹海ネイチャーガイドツアー
公認ネイチャーガイドが案内する観光ツアー
青木ヶ原樹海を観光したい人向けに、現地でガイドツアーが開催されています。
西湖ネイチャーセンターでは、青木ヶ原樹海を、公認のネイチャーガイドの説明を聞きながら歩く、所要時間1時間の定時ツアーが、毎日1時間毎に開催されていて、どなたでも参加することができます。
ガイドツアーの参加料金は、1人500円です(2人以上集まれば催行可能)。
樹海ガイドツアーに参加する
青木ヶ原樹海の自然について説明をうける
今回私達は、お昼に出発する樹海ガイドツアーに参加してみました。ネイチャーガイドツアーは、富士五湖のひとつ、西湖の観光施設である、西湖ネイチャーセンター前から出発します。
樹海ガイドツアーの内容
ガイドツアーは、青木ヶ原樹海の基本的な説明からはじまります。
青木ヶ原樹海は、今から1200年近く前に、富士山の噴火で噴出した、青木ヶ原溶岩流を覆う、薄い土壌の上に茂った森林地帯になります。
実際に土壌をさわってみると、上の写真のように、下の固い岩盤にすぐ手が当たるほど薄く感じられました。この薄い表層に横に広く根をはりながら、木や植物が育っているのがよくわかります。
木の根は地中深くに伸ばすことができないため、水分補給の役割は、苔が果たしているそうです。
青木ヶ原樹海で生活する動物や木々の見分け方
ガイドさんの説明を聞きながら、岩盤の上の地面の様子に目をこらしていると、リスやテンなどの動物が、どんぐりや松ぼっくりを食べたあとの足跡を見つけることができました。
動物がこれらの実の種子をとることで、種子が運ばれて地面に落ち、芽が出るのだそうです。
その他にも生育中の若木の種類の見分け方など、森の中を散策しながらガイドさんが色々と教えてくれました。
青木ヶ原樹海ツアーまとめ
足を踏み入れづらい場所でもツアーだと安心
面積が35キロ平方メートルと広く、一人だと、なかなか足を踏み入れづらい青木ヶ原樹海。
ネイチャーガイドさんと一緒に歩くツアールートは、散策路も整備されていて、苔が生い茂る普通の森という感じで歩きやすかったです。
樹海ガイドツアー出発場所のアクセス・駐車場
アクセス | 河口湖駅から車で22分 |
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住所 | |
営業時間 | 9:00~16:30(センターの営業時間) |
駐車場 | 有り(無料) |
定時の樹海ガイドツアーと予約ガイドツアー
毎日定時で開催される青木ヶ原樹海のガイドツアーは、1時間ほどの観光ツアーです。もう少し長いツアーに参加したい場合は、予約ガイドツアーに申し込む方法もあります。
予約が必要な樹海ガイドツアーは、1時間から4時間までの所要時間で、自分でコースの内容を選ぶことができます。
詳しくは、こちらのサイトをご確認ください。
その他の西湖のアクティビティの記事
青木ヶ原樹海ガイドツアーに参加されたあとは、コウモリ穴の探検や、クニマス博物館見学など、西湖の他のアクティビティにもぜひ参加してみてください。
西湖ネイチャーセンターについての記事は、こちらからどうぞ。