福井県に、鎌倉時代に、道元(どうげん)がたてた永平寺(えいへいじ)というお寺があります。道元は曹洞宗の開祖で、座禅修行をすることに悟りを見出したお坊さんです。
永平寺では多くのお坊さんが生活をしていて、朝の読経から始まり、そうじや食事など生活のすべてが修行になります。
この記事では、永平寺の見どころについて紹介しています。
永平寺とは
曹洞宗の大本山
福井県にある永平寺は、1244年に道元によって開かれたお寺です。
永平寺は、山に囲まれた場所に70近くの建物がある曹洞宗の大本山になります。多くの修行僧がここで住み込みで、座禅やお勤めの修行をされています。
永平寺の見所
吉祥閣(きちじょうかく)
永平寺に到着すると、まずはじめに通用門から吉祥閣に入ります。吉祥閣は、信徒の方及び一般の人の研修道場になっていて、写経や食事、座禅などの修行体験をすることができます。
傘松閣(さんしょうかく)
永平寺の見学コースの初めには、傘松閣があります。こちらには、絵天井がかかれた156畳もある大きなお部屋があります。
仏殿(ぶつでん)
傘松閣から僧堂を通り過ぎると、曹洞宗の御本尊のお釈迦様が祀られている仏殿があります。
廊下を歩いていると、修行僧の方が作務(さむ)とよばれる作業をされていらっしゃる風景を目にします。
永平寺の食事
永平寺では食事も修行のひとつ
仏殿の奥には、大庫院(だいくいん)があります。この一階には、食事をつくる典座寮があります。
永平寺では修行の一つとして、普段とる食事も修行の一部として、とても大事にしています。
食事の際は、応量器が使われています。応量器(おうりょうき)とはこんな感じの積み重ねられるお椀のことを言います。
永平寺の門前町の胡麻豆腐
胡麻豆腐付きの定食
永平寺の参拝のあと、参道沿いでお昼を食べることにしました。永平寺の参道には、精進料理が食べられるお店がいくつかありますが、それらのお食事処で出される料理も、華美ではなく手のかかったお食事が多かったです。
特に永平寺周辺でしか食べられない、生のごま豆腐がとても美味しいです。
こちらは生の胡麻豆腐ではありませんが、同じお店で販売されているお土産用の胡麻豆腐になります。
永平寺のまとめ
日常のすべてが修行の永平寺
永平寺では、一般の方も座禅や写経など修行体験をすることができます。当日受付もされているようですので、吉祥閣にある受付で確認されてみてください。
今回永平寺やその参道のお店を訪問して、日常の生活がすべて修行という印象を強く感じました。
また永平寺では2019年秋に、観光客も泊まれる座禅体験などができる新しい宿泊施設がオープンするそうです。
永平寺へのアクセス・駐車場
住所 | |
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駐車場 | 無し(周辺の有料駐車場を利用) |
永平寺周辺のホテル・旅館
永平寺周辺の観光スポット
永平寺から車で30分ほどの距離のところに、福井県立恐竜博物館があります。
