小笠原諸島(おがさわらしょとう)は、東京都にある世界遺産です。
小笠原諸島は、今まで大陸と地続きになったことが一度もありません。そのため、小笠原諸島でしか見ることができない固有種の動植物が生息しています。
この記事では小笠原諸島の歴史、ここでしか見られない生き物たち、観光やアクセス方法について紹介しています。
小笠原諸島について
小笠原諸島の歴史
小笠原諸島が、最初に日本人に発見されたのは、江戸時代の1670年と言われています。
1830年になってはじめて、太平洋諸島からやってきた二十数人の人たちが、小笠原諸島に定住しはじめます。
その後1876年に小笠原諸島は日本領となり、日本人が移住しはじめます。太平洋戦争時に一時、小笠原島の人達は本州に疎開していましたが、1968年に島に戻ります。
太平洋の孤島群
小笠原諸島は、全部で30あまりの島々から構成されています。そのうち人が住んでいるのは、父島と母島だけで、他の島々は無人島です。
小笠原諸島にしかみられない生物たち
小笠原諸島には、
- メグロ
- オガサワラシジミ(チョウ)
- シマアカネ(トンボ)
など、この島々でしか見ることができない鳥や昆虫が生息しています。
上の写真の鳥は、希少野生動植物種に指定されている小笠原諸島のメグロです。メグロという名前のとおり、目の周りが黒いのが特徴です。
外来種を防ぐ取り組みを行う島
小笠原諸島は、独自の生物の進化の過程が見られていることが評価されて、2011年にユネスコの世界自然遺産として登録されました。
哺乳類や爬虫類の数は少なく、両生類は生息していないなど、小笠原諸島に住んでいる生物の種類は限られています。

小笠原諸島に生息する動植物は、外来種の攻撃に弱く、絶滅の危機にある生物も多いため、小笠原では日々さまざまな外来種を防ぐ取り組みが行われています。
小笠原諸島のアクティビティ
小笠原諸島では、観光客向けに
- シーカヤック
- シュノーケリング
- 農園体験
- スターウォッチング
など、小笠原諸島の海や山の自然を満喫できるたくさんのアクティビティが用意されています。また父島内をサイクリングで散策したり、レンタカーを借りることもできます。
詳細はこちらの観光協会のリンクをご覧ください。
小笠原諸島の自然と観光まとめ
年間2万人の人が訪れる小笠原諸島
小笠原諸島は東京都の区域の島とはいえ、本州から1000キロメートル離れている孤島群です。そのため、簡単に出かけることは難しい場所にあります。
けれども小笠原諸島がユネスコの世界遺産に登録されたあとは観光客が増え、現在では年におよそ2万人の観光客が島を訪れているそうです。

小笠原諸島は一度は訪れてみたい、観光スポットですね。
本州からのアクセス方法
週に一便運行している東京からの船便
小笠原諸島では、現在飛行場の建設が検討されているとのことですが、今のところ船で行くしか交通手段がありません。
東京の竹芝から父島の間は、「おがさわら丸」というフェリーが週に1便運行していて、片道24時間かかります。
父島から母島に行く場合は、「ははじま丸」という船を利用します。ははじま丸は1日1便運航していて、父島から片道2時間ほどかかります。
竹芝客船ターミナルのアクセス・駐車場
アクセス | JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅 徒歩約8分 |
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住所 | |
URL | 公式サイト |
駐車場 | 有料の駐車場を利用 |
その他の世界自然遺産
日本には、小笠原諸島の他にも、世界自然遺産に登録された観光名所があります。


