栃木県の日光市に、江戸時代の初代将軍、徳川家康をまつる日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)という神社があります。
日光東照宮を中心とした、二荒山神社や輪王寺、境内の山林は共に、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
この記事では、徳川家康のお墓がある日光東照宮やその見どころについて紹介しています。
日光東照宮について
日光は古来からの山岳信仰の霊場
日光は昔から、男体山(なんたいさん、二荒山の別名)をご神体とする、山岳信仰の聖地でした。源氏の庇護を受け、武士の信仰を集めていました。
日光東照宮は家光によって建てられた
江戸時代の初代将軍、徳川家康は、自分の死んだあと日光から幕府を見守りたいと遺言を残して、日光東照宮にまつられました。
日光東照宮は、家康の孫の3代将軍徳川家光が、家康のために建てた神社です。
家光自身も、東照宮から歩いて5分の日光輪王寺(りんのうじ)にまつられています。
日光東照宮の見どころ
五重塔
石の鳥居をくぐり、表門までの通りを歩いていくと左手に、色鮮やかな五重塔が見えてきます。
日光東照宮の五重塔の高さは36メートルで、重要文化財に指定されています。
神厩舎(しんきゅうしゃ)
拝観料を払って日光東照宮の表門をくぐると、最初に3つの神庫や神厩舎、御水舎がある広場に出ます。
神厩舎とは神の馬をつないでおく場所になります。
表門の手前にある五重塔だけでも、十分目立つ建物なのですが、東照宮の表門の中に入ると、さらにきらびやかな世界が目の前に広がります。
見渡す限り鮮やかな色に着色された彫刻が、社殿の建物に彫られています。
日光東照宮の彫刻のなかでも神厩舎の「みざる」、「いわざる」、「きかざる」の三びきの猿の彫刻が有名です。
陽明門(ようめいもん)
日光東照宮で一番豪華絢爛といわれる陽明門(ようめいもん)には、全部で508個の想像上の動物や人物の彫刻が刻まれています。
陽明門は、1日中見ていても飽きないことから、「日ぐらしの門」とよばれています。
拝殿と本殿
陽明門をくぐると本殿が見えてきます。お参りするにはまず靴を脱いであがり、拝殿に入り、東照宮の住職さんのお話を聞いてから、本殿をお参りします。
坂下門(さかしたもん)
本殿のあとは徳川家康のお墓がある、奥の院へ参拝します。奥の院へ行くには、まず拝殿の右隣にある坂下門をくぐります。
坂下門には有名な「眠り猫」の彫刻が彫られていますが、とても小さいので見逃してしまう人もいるかもしれません。矢印が示している方向をを気をつけてみてみてください。
徳川家康が眠る奥宮への参拝
奥の院へ続く長い石段を登っていくと、日光東照宮で徳川家康が埋葬されているお墓につきます。中央にある宝塔は、金・銀・銅の合金で作られています。
陽明門の豪華絢爛さと比べると、奥宮は静かで落ち着いた場所です。
日光東照宮のトリビア
全国に東照宮はいくつあるの?
東照宮とは、徳川家康をまつる神社のことを指します。東照宮は日光だけでなく、全国各地に存在しています。
一時期は700社近くの東照宮が建てられたそうですが、現在はそのうちの130社が残っています。
江戸時代の将軍のお墓はどこにあるの?
徳川家康と家光が日光にまつられていることは有名ですが、家康と家光以外の江戸時代の将軍のお墓はどこにあるのでしょうか?
江戸時代の歴代の将軍たちの埋葬地は日光ではありません。将軍たちは、東京港区の増上寺や、台東区にある寛永寺に埋葬されています。
江戸幕府の最後の将軍である徳川慶喜公だけは、東京都台東区にある谷中霊園に埋葬されています。
日光東照宮のアクセス・駐車場
東京から2時間半で日光東照宮に到着
アクセス | 電車で行く場合、東武日光駅、もしくはJR日光駅から日光東照宮までは歩いて30分、バスで7分ほどかかります。 |
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住所 | |
URL | とちぎ旅ネット |
駐車場 | 日光東照宮に一番近い駐車場は、200台のスペースがある「東照宮大駐車場」です。駐車料金は普通車が1日600円です。 |
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