奈良県の法隆寺に出かけてきました。法隆寺は、飛鳥時代の607年に仏教を広めるために建てられた、世界で一番古い木造の建造物です。
この記事では、聖徳太子ゆかりの法隆寺を観光したときの様子を紹介しています
法隆寺(ほうりゅうじ)について
日本で最初に世界遺産として登録された法隆寺
法隆寺は、奈良県の生駒郡斑鳩町(いかるがちょう)にあります。法隆寺は、奈良の大仏がある東大寺からは南西方向に19キロ離れています。
法隆寺や周辺の仏教建造物は、1993年に日本で一番最初の世界遺産として登録されました。
法隆寺の見どころ
世界で一番古い法隆寺の木造建造物
法隆寺の中門を入ると、すぐ目の前に五重塔と金堂が見えてきます。法隆寺の五重塔と金堂は、現存する世界最古の木造建築物です。
法隆寺は飛鳥時代の607年に建てられましたが、670年に落雷で消失して、711頃に再建されました。その後も何度か修復を繰り返して、現在の状態を維持しています。
法隆寺の五重塔
五重の塔はお釈迦様の遺骨を安置するために建てられた塔になります。
法隆寺の五重塔の高さは、34メートルあります。1300年の間地震でも倒れることなく、今日まで当時の姿を残しています。
釈迦三尊像をまつる法隆寺の金堂
金堂は御本尊をまつる建物です。法隆寺の金堂には、国宝の釈迦三尊像、薬師如来像、吉祥天、日本最古の仁王像が安置されています。
釈迦三尊像は、聖徳太子の成仏を祈って623年に造られた像になります。
金堂の初層と2層の間には龍が巻き付いたような彫刻がありますが、これは江戸時代に補強されたものと言われています。
大講堂
一番奥には大講堂があります。平安時代の990年に再建された大講堂の中には薬師三尊像がまつられています。
宝物を展示する大宝蔵院
法隆寺では、他にもたくさんの貴重な仏像を見ることができます。大宝蔵院には、世界的に有名な飛鳥時代の百済観音像や、透し彫りの美術工芸品である、玉虫逗子などの国宝や重要文化財が所蔵されています。
夢殿の救世観音像
7世紀に作られた聖徳太子の等身大の像とされる救世観音像(ぐぜかんのんぞう)は、法隆寺の東院伽藍の夢殿にまつられています。
明治までは秘仏とされていましたが、現在では年に2回、春秋の特別期間中にだけ拝観して見ることができます。
法隆寺の見どころまとめ
落ち着いた雰囲気の法隆寺を観光
法隆寺は東大寺や平城京跡がある奈良市内から、少し離れた場所にあります。そのせいか私達が訪問した日は週末でしたが、それほど人が多くいませんでした。
金堂や五重の塔をはじめ、歴史ある建物の中をゆっくり散策することができました。
法隆寺地域の世界遺産の構成遺産
法隆寺地域の建造物で世界遺産に登録されているのは、次の寺院になります。
- 法隆寺(ほうりゅうじ) 世界最古の木造建築の寺院
- 中宮寺(ちゅうぐうじ) 世界三大微笑像の菩薩半跏像が御本尊
- 法起寺(ほうきじ)日本最古の三重塔がある
- 法輪寺(ほうりんじ)聖徳太子の病気平癒を願って建てられた
法隆寺の観光とあわせて、世界遺産に登録されている他の3つのお寺も訪問されてみるのも良いかもしれません。いずれのお寺も、法隆寺から歩いて5分から17分程度の距離にあります。
法隆寺のアクセス・駐車場・拝観時間
アクセス | 大阪駅から法隆寺駅までは電車で50分。法隆寺駅から法隆寺までは車で9分、徒歩で20分かかります。 |
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住所 | |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
法隆寺周辺のホテル・旅館
法隆寺周辺の観光スポット
法隆寺から電車で1時間ほどの場所に、同じく世界遺産に登録された東大寺や春日大社、興福寺などの観光名所があります。